最近の同業者間で、今更の物件囲い込みを行うのがデベロッパー系の仲介会社。ピンとくる人は良く分かっていらっしゃいます。ここは、自社新築分譲で棟数を増やし、管理受託も系列に行わせ、そして「下取り」をエサに物件の受託をするのですが、ここからがダメなのです。媒介を高値取得してから値下げの為に「工事」を提案して、依頼者からの「工事出来ない・・」答えを待って値下げ交渉を行うのです。そして、その間に自社の顧客や手数料満額支払うリノベマンション業者に営業して両手取引に持っていく。5.6年前に業界団体で問題になり表向き「やっていない」事になっているけど、実際はまだ行われているのね。これの何がいけないか?っていうと、依頼者への信義が無いからなのです。法律用語でいうところの「信義則」。仲介は、依頼者の為に動くことで、依頼者の想いとしては「早期売却」による心理的負担から逃れたいのです。特に、住替えの場合・・・。相場が下がり必然的に手数料額も下がるのだけど、支店の為、自分の成績だけの為に行われる一連の行為は、不動産業界全体の地位低下に拍車をかける事となり、また、大前提である原則の「依頼者利益」「依頼者保護」に反することとなるのです。やっているところは、この後自分たちがどうなるか見えていないから・・・ダメなのです。